目次
婚約中に浮気された時の慰謝料の相場とは
婚約者に浮気された場合でも、慰謝料の請求は可能です。
婚約破棄の慰謝料の相場はそのケースのよって違いが出てきますが、50~300万円程度だと言われています。
浮気されたことによる精神的苦痛の度合いによって大きく金額が変わってきます。
婚約者に浮気の慰謝料を請求する時に必要な証拠とは
婚約していたことを証明するもの
婚約していたことを証明出来るものが無ければ、慰謝料を請求することは出来ません。
婚約を証明出来るものは、主に以下の5つです。
- 婚約指輪を貰っている
- 結婚式場の下見に行った
- 結婚の意思を証明出来るようなLINEやメールのやり取り
- 同棲している家の賃貸借契約書上の記載
- 第三者からの証言
婚約指輪を貰っている
婚約指輪を貰っている場合、とても有力な証拠となります。
しかし、婚約指輪ではなく、ただのプレゼントだと言われてしまう可能性があります。
貰った指輪が婚約指輪ということを証明するには、”日常的に購入出来ないほど高額な指輪”であるかどうか、”指輪の裏に2人の名前が刻印されている”かどうかが重要になってきます。
結婚式場の下見に行った
プロポーズの後、二人で結婚式場を見に行った場合は、2人共に結婚する意思があるとみなされるので婚約の証拠になります。
結婚式場に行った人のみ貰える資料などがあれば、より婚約の証拠として使える可能性が高くなります。
結婚式を挙げる予定がある
入籍する前に結婚式を挙げるカップルも多くいます。
結婚式を挙げる日時が決まっているおり、既に友人らに招待状を送っていたり、式場に日時を問い合わせることが出来れば、婚約の証拠となります。
LINEやメールのやり取り
結婚する意思があることを証明出来るようなLINEやメールのやり取りは、婚約を証明するものとして使えます。
また、二人のやり取り以外にも、インスタグラムやTwitterにあなたと婚約したと投稿している場合は、証拠として使用出来ることがあります。
しかし、SNSやメールでの内容は、直筆で記述された内容よりも証拠として弱い可能性があるので注意しましょう。
同棲している家の入居申込書上の記載
物件を借りる際に、記入した入居申込書が必要になります。
これは、入居申込書の同居人の続柄の項目に「婚約者」と書かれている場合のみ有効となります。
第三者からの証言
婚約したことを両親や親戚、友人などに伝えている場合は、いざという時に証言してもらうことが出来ます。
- 両家の挨拶を済ませている
- 親族や知人に結婚の報告をした
しかし、この場合は物的証拠ではないため証拠としては弱い可能性があります。
婚約者の浮気の証拠
相手の浮気が原因で婚約破棄をする際は、浮気の証拠を集める必要があります。
浮気をしている証拠が無いのに「あの人は浮気をしている!」と追求しても、信じてくれる人はおらず、慰謝料の額が減るばかりか一円も請求出来ないこともあります。
そのため、浮気での慰謝料請求は、証拠集めが大事になるのです。
有力な浮気の証拠とは
浮気の慰謝料請求時に必要な証拠とは、“浮気相手と肉体関係を持ったことを証明出来るもの”です。
例えば、以下のような証拠です。
- 二人がラブホテルに出入りする写真・動画
- 肉体関係を持ったことに関して会話しているLINEのやり取り
特に、”二人がラブホテルに出入りする写真・動画”は、二人の顔がハッキリ写っており、ラブホテルという場所から肉体関係を持ったことを推測出来るので、とても有力な浮気の証拠です。
自分で婚約者を尾行して浮気現場を撮影するもの良いですが、探偵に依頼した方が浮気を裏付ける証拠を掴んでくれます。
探偵は、ラブホテルに出入りする写真・動画だけでなく、その前後(浮気相手と会うまで、ホテルに行くまで、ホテルを出た後)も撮影してくれます。
また、浮気調査で撮影した内容を基に作成する調査報告書には、写真と合わせて撮影した日時まで記載されています。
↓調査報告書について気になった方は、この関連記事を読んでみてください↓
調査報告書に記載されている詳しい内容について解説していたり、報告書のサンプルを載せています。
調査費用が無駄にならない完全成功報酬プランがある
一般的に浮気調査というのは、かなりの労力や時間がかかります。
そのため、探偵事務所によっては高額な料金設定をしているところも多いです。
実際に”高い費用を支払ったけど、結局浮気の証拠を集められなかった”ということもあり、「探偵事務所に無駄な費用を支払う可能性があるかもしれないから依頼したくない」と思っている方もいるでしょう。
そんな方にオススメなのが完全成功報酬プランです。
探偵側が浮気の証拠を掴めなかった場合、調査費用を支払わなくても良いプラン
このプランで依頼すれば、調査費用が無駄になるかもしれない…と不安に思うことは無くなります。
完全成功報酬プランの費用相場は、30~100万円程度です。
↓完全成功報酬プランについて詳しく知りたい方は、以下の関連記事を読んでみてください↓
口約束の婚約の場合、浮気の慰謝料は請求出来るの?
婚約を口約束でしていた場合、浮気の慰謝料を請求することは難しいです。
その理由は、口約束だけでは婚約していたことを裏付ける証拠が無いからです。
婚約者に慰謝料を請求出来るケースについては、「婚約者に浮気の慰謝料を請求する時に必要な証拠とは」で解説しているので、読んでみてください。
浮気が原因で婚約破棄!慰謝料が高額になる条件とは
ここでは、浮気が原因の婚約破棄で慰謝料が高額になるケースをいくつか紹介していきます。
下記に当てはまるケースだと、相場よりも高い慰謝料を請求出来ることもあります。
- 妊娠していた
- 長期に渡る交際からの婚約破棄
- 浮気発覚により健康状態が悪化した
- 婚約者と結婚の準備を進めていた
- 浮気した婚約者の収入が多い
妊娠していた
女性側が妊娠をしている時に浮気で婚約破棄になってしまうことで、責任の重さから慰謝料の額が高くなる可能性があります。
そのまま出産をしても、一人で育てていくので経済的な負担は大きくなり、中絶を選ぶと、身体的、精神的にも大きな負担となるからです。
長期に渡る交際からの婚約破棄
一般的に、交際期間が長ければ長いほど慰謝料の金額が高くなります。
長い間一緒にいて、相手に対する気持ちも大きくなったところでの婚約破棄というのは、精神的な負担も大きくなってしまいます。
また、結婚適齢期の婚約破棄の場合も慰謝料の額が高くなります。
浮気発覚により健康状態が悪化した
慰謝料というのは、その出来事での苦痛やダメージに対して支払われる額です。
もし、婚約者の浮気が原因で精神的苦痛を感じ、ストレスが溜まり精神的な病気になってしまった時は慰謝料の額が高くなります。
婚約破棄が原因で鬱病になる人もおり、こういったケースは相場よりも高い慰謝料を請求出来ます。
婚約者と結婚の準備を進めていた
結婚の準備を進めている段階での浮気発覚は、相手に対する損害やダメージが大きくなります。
例えば、「結婚をするから退職した」「結婚式の式場を決めたり結婚指輪を購入していた」というケースでは、相手に与える損害が大きいので、これも増額の対象となります。
浮気した婚約者の収入が多い
慰謝料というのは、慰謝料を支払う人の収入状態に比例して高くなることもあります。
婚約者のの収入が多ければ多いほど、慰謝料の額も高くなり、その逆もあります。
収入が高い人に対して慰謝料を請求する際は、相場よりも高額になるケースがほとんどです。
婚約者の浮気相手に慰謝料を請求出来るケースとは
ここでは、婚約者の浮気相手にも慰謝料を請求出来る条件について解説しています。
婚約者の浮気相手に請求出来る慰謝料額は、50~100万円程度と言われています。
浮気相手が婚約していたことを知っていた場合
婚約者の浮気相手が、”婚約していることを知っていながら肉体関係を持った”場合は慰謝料を請求することが出来ます。
これは、不真正連帯責任となり、婚約者の浮気相手にも請求出来る権利があります。
しかし、慰謝料を請求するには婚約者がいることを知っていたことを証明する証拠が必要になります。
例えば、LINEやメールのやり取りです。
これを手に入れるには、婚約者の携帯を覗かなくてはいけません。
パスワードを共有している方は見れる可能性がありますが、ほとんどの方は難しいでしょう。
また、事前に婚約者がLINEのトークを削除している可能性もあり、証拠が掴めず慰謝料請求が出来なかったということもあります。
浮気が原因で婚約破棄になったことを証明出来る場合
婚約者とその相手の浮気が原因で婚約破棄になった場合は、慰謝料を請求することが出来ます。
しかし、この場合も証明することが難しいです。
婚約者の浮気が発覚する数日前までは仲良く旅行に行っていたり、食事に行っていたり、そのような写真をSNSに投稿していても証拠になりうる可能性は低いです。
婚約破棄に対する慰謝料請求の流れ
ここでは、婚約破棄に対する慰謝料請求の流れを紹介していきます。
- 話し合いで請求(示談交渉)
- 損害賠償請求訴訟を起こす
- 時効があるのでスピーディーな対応を心がける
話し合いで請求(示談交渉)
いきなり裁判を起こすのではなく、まずは話し合いで請求を行いましょう。
口頭で請求をすることで、相手が誠実に対応してくれる人なら、時間も費用もかけずに、慰謝料を掴み取れます。
損害賠償請求訴訟を起こす
口頭で請求をしても相手が誠実な対応をしてくれない場合は、調停や裁判を介して損害賠償請求をする必要があります。
もし、浮気で婚約破棄になった場合、裁判で証拠を必要とされることがほとんどなので、先ほど「婚約者の浮気の証拠」で紹介した証拠が必要です。
また、裁判はかなり長期に渡って続くこともありますし、それなりに費用もかかります。
裁判をするときは覚悟を持って挑んで下さい。
慰謝料請求には3年の時効がある
基本的に結婚破棄をされた日から3年間を経過してしまうと、時効により慰謝料請求ができなくなってしまいます。
時効の期間は伸ばすことも出来ますが、3年というのはすぐに経過してしまうので、慰謝料を請求したいと思ったらすぐに行動に移すようにしましょう。
慰謝料請求の時効が完成してしまうと、請求出来なくなってしまいます。
まとめ
婚約者の浮気が原因で婚約破棄したは慰謝料請求が可能です。
しかし、この慰謝料請求はいつでも出来るわけではなく、先ほども紹介した通り基本的には3年という時効が定められています。
婚約破棄をされて悩んで落ち込んでいたり、証拠集めに苦戦していたりすると、あっという間に3年が経過してしまいます。
慰謝料の請求を考えている人は、時効にならないように早めの行動を心がけて下さい。