「結婚相手の不倫で離婚することになったけど、不倫を認めようとしない」「提示された慰謝料の額に納得出来ない」などが理由で、不倫裁判をしようと考えている人はいませんか?訴訟を起こすことで不倫によるトラブル解決が期待出来ますが、不倫裁判にはメリットだけでなくデメリットもあります。
また裁判の流れや費用などは馴染みが無いので、気になりますよね。
今回は不倫裁判のメリットとデメリット、裁判の主な流れ、必要となる期間と費用、そして裁判で有利に働くための証拠収集方法を紹介します。
目次
不倫裁判で争うメリットとデメリット
- 不倫行為について白黒を付けることが出来る
- 適正な金額の慰謝料を決めることが出来る
- 慰謝料の額が減ってしまう可能性がある
まずは不倫裁判で争うメリットとデメリットについて見ていきましょう。
それぞれ2つずつ紹介します。
不倫裁判のメリット
不倫裁判を起こすことで得られるメリットは大きく分けて、不倫行為について白黒を付けることが出来ること、適正な金額の慰謝料を受け取ることが出来ることの2つです。
不倫行為について白黒を付けることが出来る
不倫裁判を起こすとパートナーの不倫行為について白黒を付けることが出来るようになるのが、1つ目のメリットです。
人によっては不倫をしたという証拠があるにも関わらず、不倫行為を否定することもあります。
不倫相手とラブホテルに入る写真や動画があっても、頑なに不倫を認めようとしません。
また不倫行為自体を認めても「相手は独身でフリーだと思っていた」と、行為を正当化しようとすることもあります。
不倫裁判をすることで不倫行為について法的に判断を下してもらい、白黒をはっきりさせることが出来るようになるのです。
適正な金額の慰謝料を決めることが出来る
2つ目のメリットは、適正な金額の慰謝料を決められることです。
離婚による慰謝料の金額は決まっていません。
一つひとつの状況を鑑みて金額が決まるため、不倫裁判でも争われやすい問題の一つです。
不倫をされた側は「もっと高いお金を貰わないと、納得出来ない」と主張し、対して不倫をした側は「出来るだけ少ない金額で済ませたい」となり、両者の提示した慰謝料の金額で折り合いが付かないことは少なくありません。
不倫裁判を起こすと裁判官が慰謝料額に関わる事柄を検証し、また過去の判例も参考にして金額を決めてくれます。
その為、適正な金額の慰謝料を決められるのです。
不倫裁判のデメリット
不倫裁判を起こすデメリットは慰謝料の額が減ってしまう可能性があること、そして時間や心理的な負担がかかることの2つです。
慰謝料の額が減ってしまう可能性がある
不倫裁判を起こすと慰謝料が、当初取れるはずだった額よりも減ってしまう可能性があります。
誰でも裁判を起こすことを望んでいません。
可能なら裁判を起こすことなく、穏便に物事を終わらせたいと思っているのです。
そのため裁判を起こさない代わりに、相場よりも高い慰謝料額に応じることがあります。
しかし一度裁判を起こしてしまうと、相手にとって相場以上の慰謝料を支払うメリットは無くなります。
その結果、慰謝料の額が減ってしまう可能性があるのです。
時間や心理的な負担がかかる
時間や心理的な負担がかかるのもデメリットです。
裁判が始まると訴状の作成や提出、出廷などが求められます。
ケースによっては長い期間かかるため、時間の制約は避けられません。
また裁判中は常に不倫のことを考えざるを得ないので、当然心理的な負担も大きくかかります。
不倫裁判の流れ
- 弁護士に依頼をする
- 訴状を提出して、裁判がスタート
- 判決、または和解で裁判が終了
続いては不倫裁判の流れについて見ていきましょう。
弁護士に依頼をする
まずは弁護士に依頼をします。
不倫裁判は弁護士に依頼しなくても起こすことが出来ますが、煩雑な手続きなどから現実的ではありません。
プロの弁護士にお願いをすることで、スムーズに裁判を進めることが出来るようになります。
訴状を提出する
裁判所に不倫裁判を起こす旨の訴状を提出します。
訴状とは請求相手の氏名や不倫行為の詳細、求める慰謝料などについて記載したものです。
弁護士に依頼をした場合は弁護士が作成して提出してくれます。
訴状を裁判所に提出してから裁判が実際にスタートするまでには、約1ヵ月~1ヵ月半が必要です。
裁判の実施
裁判所で訴状が受け付けられると、いよいよ裁判のスタートです。
あなたの代わりに弁護士が裁判所へ行ってくれます。
ただし裁判所から尋問を求められた場合は、本人が直接裁判所へ行って証言をしなければいけません。
裁判を起こした人と訴えられた人、それぞれの主張と反論が繰り返されます。
判決、または和解
各々の主張が終了すると、裁判所から判決が下ります。
判決によって不倫を認めるかどうか、慰謝料請求を認めるかどうか、そして慰謝料や財産分与の詳細が決定されるのです。
また判決とは別に、和解という決着方法もあります。
裁判の途中で裁判官から和解による問題解決が提示され、合意をすれば裁判終了となる方法です。
不倫裁判が完了するまでにかかる期間や費用の相場はいくら?
- 判決が下りるまでに1年以上は見ておく
- 裁判自体にかかる費用は、請求金額によって異なる
- 不倫による慰謝料請求には時効がある
不倫裁判を起こすと、一定の期間と費用が必要となります。
一般的な期間の目安と、費用の相場について見ていきましょう。
一般的な期間の目安
必要となる期間はケースによって異なります。
裁判が1回で十分と判断されない場合は、複数回の開催が必要です。
次の裁判までに1カ月以上空くことは普通で、さらに裁判所や弁護士の都合などによってさらに時間が空くこともあります。
訴状を裁判所に提出してから、実際に判決が下りるまでに1年以上は見ておかなければいけません。
費用の相場
裁判自体にかかる費用は、請求金額によって変わります。
例えば請求金額が50万円であれば5,000円、500万円であれば3万円です。
該当する金額分の収入印紙を納付します。
さらに弁護士に依頼をした場合は、弁護士費用が必要です。
弁護士費用は弁護士事務所によって幅があります。
一般的には着手金として10~30万円、報酬として決定した慰謝料の15~20%などです。
不倫裁判は時効完成前に起こすべきである
不倫による慰謝料請求には3年の消滅時効があります。
3年を過ぎると、請求することが出来なくなってしまうのです。
そのため、時効が成立する前に不倫裁判を起こしましょう。
時効成立前であればいつでも裁判を起こすことが出来ます。
しかし不倫の事実から時間が経てばたつ程、記憶が曖昧になったり、証拠が無くなってしまったりする可能性があります。
3年という期間に捉われず、なるべく早く裁判を起こすことが大切です。
不倫裁判を有利に進めるには証拠が必要|おすすめの証拠収集方法を紹介
- スマホのメッセージをチェックする
- 証拠を効率的に集めるなら、探偵事務所への依頼がおすすめ
- 完全成功報酬プランは不倫の証拠を見つけられなかった場合、料金支払いは発生しない
不倫裁判を有利に進めるには、証拠が必要です。
なぜなら不倫をしたという証拠が無ければ、慰謝料を勝ち取ることが出来なくなるかもしれないからです。
不倫をした証拠とは、肉体関係を持ったという証拠を指します。
続いてはおすすめの証拠収集方法を見ていきましょう。
スマホのメッセージをチェックする
スマホに入っている、SNSなどのメッセージをチェックしてみましょう。
ポイントは宿泊です。
不倫相手とどこかに宿泊した旨のメッセージがあれば、肉体関係を持ったと証明できる可能性が高まります。
ただし勝手にスマホをチェックするのはプライバシーの侵害に該当するので避けてください。
本人の承諾を得た上で確認をしましょう。
もし承諾を得られなかった場合は、何かやましいことを隠している可能性が高まります。
不倫相手との写真を見つける、または撮影する
不倫相手と一緒に写っている写真も強い証拠となります。
ただし単に二人で写っている写真では無く、ラブホテルに入る写真やホテル内で撮った写真など、肉体関係を連想させる様な物に限ります。
証拠を効率的に集めるには探偵の完全成功報酬プランでの依頼がおすすめ
不倫の証拠を自分で集めるのは簡単ではありません。
相手にバレたり、せっかく集めた証拠が証拠として機能しなかったりする可能性があるためです。
証拠を効率的に集めるなら、探偵事務所にお願いしましょう。
探偵事務所を利用するメリットは、主に次の通りです。
効率的に浮気の証拠を集めてくれる
探偵事務所は浮気調査のプロです。
高い調査能力や最新の機材を使って、浮気の証拠を効率的に集めてくれます。
24時間365日相談をすることが出来る
多くの探偵事務所では、24時間365日の相談を受け付けています。
昼夜問わずに相談が出来るので、急に不倫の調査をお願いしたいと思い立っても対応可能です。
無料相談を受け付けている
無料相談を受け付けている探偵事務所も多くあります。
電話やメールの他、最近ではLINEでも相談出来るので気軽です。
探偵事務所に依頼をするなら、完全成功報酬プランを採用している場所がおすすめです。
不倫の証拠を得られなかった場合は料金を支払う義務がありません。
無駄な出費を防ぐことができます。
証拠以外で不倫裁判で有利になるための方法
- 証拠以外にも、不倫裁判で有利にするための方法がある
- 日記を付ける
- 肉体関係を直接証明出来ないものも集めておく
不倫裁判で大切なのは証拠を集めて提出することです。
しかし証拠以外にも、不倫裁判で有利にするための方法があります。
詳細を見ていきましょう。
日記を付ける
不倫を疑わせるような相手の行動を、日記に書き留めておきましょう。
「〇月〇日、いつもよりオシャレをして出て行った」などです。
肉体関係を直接証明出来ないものも集めておく
不倫が疑われる相手と食事をしたレストランの領収書や、ちょっと怪しいやり取りのメッセージなど、肉体関係を直接証明出来ないものも集めておきましょう。
明確に肉体関係を証明出来なくても、複数の資料を併せることで証拠とできる可能性があるからです。
まとめ【不倫裁判で相手に制裁を与える方法】
不倫裁判を起こすことで不倫の事実をはっきりさせ、また適正な慰謝料を決定させることができます。
裁判終了までには1年以上かかることを理解しておきましょう。
裁判自体の費用は請求する金額によって異なります。
裁判を有利に進めるためには、不倫をした証拠が必要です。
自分で集めるのは不可能ではありませんが、探偵事務所にお願いをした方が効率的で確実です。
完全成功報酬プランを採用している事務所であれば、もし不倫の証拠を得られなかったら料金を支払う必要がありません。
無駄な出費を防ぎたい人におすすめです。
多くの探偵事務所では無料相談を行っているので、気軽に相談をしてみてはいかがでしょうか。